欠片

僕は失った記憶を探していた。
砕け散った花火のように燃え尽きる記憶のかけらたちを、僕はいつまでも下を向きながら探していた。
ここは『とまれ』の標識も信号機も、横断歩道もある。
だけど僕は好き勝手歩くことができるのだ。
道行く人もない暗がり。雲は墨汁を混ぜたように濁り、地面はわずかに湿っている。
遠くからかすかに列車の走る音が聞こえる。
続いて警笛が鳴り、踏切の赤い音が伝わる。ブレーキ音も聞こえてくる。
しばらくそのまま音が聞こえ続けた後で列車は鈍く光りながら炭の混ざった空に向かって走り去った。

「こんなくそみたいな世界、ぶっ壊してやる」

ドライフラワーとなり果てた僕は自らを握り潰すようにそうつぶやいた。
携帯のアラームが鳴った。震える携帯を止める。零時ちょうどだ。僕は二十歳になった。
ここはくそみたいな世界なんかじゃない。僕がくそなだけなんだ。
フィルター越しの僕の眼がそう感じるだけなのだ。そんなのは分かりきっていることだ。
失われた記憶は相も変わらず見つからないし、恐らくこれから記憶されるものたちもいつかは失われていくのだろう。
そんな無駄にも思えるガラクタたちを僕は心底大切にしてしまうのだった。
信じるものもあたたかさも、愛も恋も肉体も、そんなものはもう要らない……。そう思いきれたらどんなに楽であろうか。
儚く脆く細い木の枝のようなものなのに、それにはやはり命があった。
命は大切なのだ。どんなに要らないと思っていても、くそみたいな世界の中では絶対的に必要なのだ。
それこそ、どうしても捨てられないガラクタなのである。
そんなガラクタを昇華させるために電車は濁った空に消えていくのだ。
突如として、僕はこの世界をぶっ壊したい衝動に駆られた。
手始めに『とまれ』の標識を引っこ抜いた。
あまり苦労は要らなかった。これで僕を止めるものは何もない。
その次に、よどんだ雲を吸い込んだ。
黒い塊のすべてが僕の肺に満たされた。雲を含んだ酸素が血管に溶け込んだ。
赤血球が黒い酸素と結びつき、全身へと巡る。これで僕は炭で汚れた。
最後に僕は前を向いて駅へと向かった。この暗がりを晴らすためには列車に乗ることが重要なのだ。
僕は横断歩道を作りながら駅へ向かう。携帯を投げ捨てる。
携帯の画面が光り、再び震える。さっきまで湿っていた地面は液状化し、水浸しになっていた。
その水浸しの中に僕の携帯は、とぷんと音を立てて沈んでいった。
カンカンカンカン……、遠くから踏切の警告音が聞こえる。
駅に着いてしばらくして、列車が甲高いブレーキ音と共に僕の目の前に停車した。

「こんなくそみたいな世界、ぶっ壊してやる」

そうつぶやいて、開いたドアから中に入る。
列車は黒い雲のなくなった、あほみたいに星の瞬く空に向かって発車した。窓の外を見下ろすと、僕の記憶のかけらたちが液状化したアスファルトの中で光り輝いていた。
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お掃除日記 『鉢植えとお洋服』

室内の鉢植え置き場を拭き掃除。
ほこりがだいぶたまって汚れていました。
昨日100均でぞうきんを買ったので、それが大活躍です。

植木鉢もふきふき。
ついでにお水もあげました。
(写真撮っておけばよかったなあ)
葉っぱのほこりを落とすのを怠りがちなので気を付けます。

お次はお洋服。
なんといまだに夏服がタンスにしまわれておらず・・・
反省。
かがんで洋服の仕分けをしていたら
頭に血が上ったのか具合が悪くなりました。

ついでにくしゃみも止まらなくなりました笑

ちなみになんで具合悪くなるのか調べたところ
「好転反応」なるワードを目にしました。
うーん、なんとも胡散臭い。
冷静に考えたら疲れたからでしょうに・・・
なんて風に思ってしまいました。

ちなみに私は掃除好きですが今流行りのミニマリストではありません。
家族のものは絶対に手を付けないと誓っています(誰に誓っているのだ)
そして掃除してもすぐに散らかります笑

次回の掃除からは写真でも撮っておこうかな。
おしゃれとはいいがたい家ですがビフォーアフターの記録をしたいのです。

お付き合いくださいませ。

今日のらくがき↓

掃除



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はじめまして

ブログをはじめてみました。
ひっそりまったりとやっていけたらなと思っています。

イラストを描いたり小説を書いたり、少し写真も撮ったりと
非生産的なことをして毎日過ごしてます。
作った作品をここに乗せていきたいと思っています。

最近家の掃除にもハマっているのでそれについても書いてみたいな・・・


こんな絵を描いています↓

海

花かんむり

猫耳



良かったら温かい目で見ていてください。
よろしくお願いします。




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